前回は「緊張型頭痛」についてのブログを書かせていただきました。
今回も頭痛編で、こちらも多い「片頭痛」です。
緊張型頭痛は比較的軽度なので日常生活に支障がないレベル(個人差はありますが)と言われていますが
片頭痛に関しては異なります。
しかも発症機序は今でも不明なのですが、昔は血管が異常に拡張して頭痛が生じる血管説が有力でした。
現在は神経説が有力で中でも三叉神経が関与しているのではないかと推測されています。
今までの研究で、必ずしも血管拡張が誘因しているとは考えにくいですが、血管拡張が三叉神経を刺激して増悪する可能性はあります。
そして片頭痛は男女でかなり差があり、女性のほうが男性よりも3倍近く発症しています。
母親が片頭痛持ちだと子にも遺伝する可能性があるみたいですが、皆様どうでしょうか?
片頭痛は以下の時間的経過を辿ります。
①予兆期
②前兆期
③頭痛期
④回復期
⑤正常
予兆とは頭痛の2~48時間または72時間前までに生じると定義し、
ドーパミン系の関与や視床下部の活性化(ホメオスターシス)、頚部の張り、疲労、集中力低下、吐き気、食欲の変化、光や音過敏など。
私はこの中だったら光ですね。
1750例(男女含む)の研究による片頭痛の誘発因子ランキング
4位 気候
3位 食事が取れなかったとき
2位 月経
1位 ストレス
女性のみ
393例(女性のみ)
3位 喫煙
2位 香水
1位 天候の変化
天候の変化はよく聞きますよね。
なお誘発因子があると症状は重度になる傾向。
片頭痛と気候の関連については範囲が広いですが、
37.5%~82.5%が関連すると報告されており、
28例の研究によると6割に気候の変化と頭痛に関連があり、
5hPa以上気圧が上昇すると頭痛頻度は低下して、5hPa以上気圧が低下すると頭痛頻度の増加につながった。
久しぶりにhPaとか等圧線、風向きや風速の記号を勉強しました。笑
当時は全然分からなかったけど(というか理解しようとしていなかった)
自分に必要なことだと理解しようと努めるよね。
頭痛の2時間前(予兆期)に
ナラトリプタン(拡張した血管を収縮させ、炎症を抑える)
ドンペリドン(胃腸の働きを良くする)
を服用すると予防効果が得られやすいとのことです。
鍼灸マッサージ院POWER
参考文献
著作 柴田護 2020 片頭痛の病態生理
画像 teamLabBody Proより引用
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